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日本三大奇祭の一つとされ、500周年を迎えた裸祭り「西大寺会陽」が20日夜、岡山市東区西大寺中の
西大寺観音院で開かれた。今年は福を呼ぶ宝木(しんぎ)が2時間早い午後10時に投下され、約9500人
(主催者発表)の裸の群れが激しい争奪戦を繰り広げた。
同日夜の岡山市の気温は5・4度(午後10時現在)。冷え込む中、境内には午後8時前から裸衆が続々と
入場し、水で身を清める垢離(こり)取り場へ。本堂大床には「わっしょい」の掛け声がこだまし、練り合う男たちの
汗と打ち水が湯気となって立ち上った。
新年の大祈祷(きとう)・修正会(しゅしょうえ)の祈りが結願(けちがん)した午後10時、照明が一斉に消され、
坪井全広住職が本堂の御福窓から2本の宝木を投下。無数の裸が渦のようにうねり、興奮は一気に最高潮に
達した。
宝木は加島谷祐司さん(30)=岡山市=らの寺坂グループ、飯田耕太郎さん(40)=兵庫県姫路市=らの
グループが獲得、福男となった。
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