10/02/20 08:20:07 0
こらえたはずの涙が、せきを切ってあふれ出した。初挑戦の五輪舞台で味わった残酷な結末。
メダル圏内から7位まで順位を落とした織田は「練習中ならあるけど試合前とか試合では
なかった。どうしても悔いが残る大会になっちゃったかな」と話し、選手通路の赤いじゅうたんを
じっと見つめた。
喜劇王チャプリンの映画音楽のメドレーで滑り出して3分25秒後、悲劇が起きた。
3回転ループで転倒。立ち上がるとリンクをさまよい、審判席に向かった。アピールしたのは
無残に切れた右足のスケート靴の黒いひも。競技続行不可能として演技を中断すると
短くなったひもを締め直し、1分45秒後に演技を再開した。この時点で転倒、中断で減点3。
万雷の拍手の中、演技を終えた織田は「真っ白って感じでした。お客さんに勇気づけられて
何とか最後まで滑り切ったという感じ」と声を震わせた。
実は、ひもは演技開始前に既に切れていた。しかし、新品に替えれば靴の感覚が合わなくなる
可能性が高く、切れた場所を結ぶことを決めた。だが、3回転フリップでひもは切れ、転倒した
ループですべてほどけた。「すべて自分のミス」。さらに、冒頭で予定していた4回転を
3回転ルッツに切り替えたことも、自らを責める理由になった。
「自分に(4回転に)挑戦するだけの実力が備わってなかった。それも自分の責任」
採点ミスで涙を流したトリノ代表争い。酒気帯び運転で涙の謝罪をした07年の夏。
すべてを乗り越えてつかんだ夢舞台で、今度は自己管理の厳しさを突きつけられた。
それでも、まだ22歳。未来へと道はつながっている。
「きょうの反省を生かして、また頑張りたい」と唇をかんだ男には、言うまでもなく、乱世を
生き抜いた祖先・織田信長の血が流れている。4年後に向け、再び立ち上がる強さは
持っているはずだ。
ソースはURLリンク(www.sponichi.co.jp)
ひ、ひもが…。終盤のジャンプで靴ひもが切れた織田(右)。中断したため減点となる不運に見舞われた
URLリンク(www.sanspo.com)
★1がたった時間 2010/02/19(金) 15:09:13
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