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河野太郎
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ルールと価値観
2010年2月15日 19:08
スノーボードの国母選手の服装が問題視された事件が数日前にあった。この事件への対応が少し気になっている。
というのも、ルールと価値観が混同されているような気がする。
国母選手の空港での服装がだらしないと思う日本人はかなりの数いると思う。僕も国母選手の服装は格好悪いと思う一人だ。
しかし、腰パンのどこが悪いという日本人も少数派かもしれないが若者を中心にいることだろう。
スキー連盟の会長が「大いに不愉快」と発言をされていたが、そう思う人がいても不思議ではない。
しかし、不愉快に思ったり、だらしないと思ったりというのはその人の価値観であり、誰かの価値観にあわないから処分するというのは、私的な集まりではともかく、オリンピック代表団のような公の場では行えないはずだ。
公の場での処分は、明確なルールに違反しているときでなければいけない。
たとえばもし、国母選手が定められた代表団のブレザーやネクタイを着ていなかったというならば、ルール違反で処分されるべきだ。
ルールは守らなくてはならない。しかし、価値観は多様だし、多様であるべきだ。ルールで定められていないことについて、後から価値観を理由に、公の場で処分するのはいかがなものか。
しかも批判が多く寄せられたから、公式な応援を取りやめるとか、誰かが不愉快に思ったから行事に出席を自粛させるというのは、対応としておかしい。
(以下略)