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映画「かもめ食堂」、「めがね」の荻上直子監督(37)の3年ぶりの新作「トイレット」が、
今夏に公開される。構想5年。母親を亡くした兄弟3人と祖母による「家族」がテーマの
作品で、昨年9月にカナダ・トロントでオールロケが行われた。米国で映画製作を学んだ
荻上監督にとって、北米での撮影は念願で原点回帰的な作品。出来栄えにも自信を見せる。
荻上作品の常連、もたいまさこ(57)が、唯一の日本人キャストとして出演している。
お尻洗浄、暖房便座機能、ふたの自動開閉…。日本が世界に誇る「温水洗浄便座」。
これまで前例にないトイレが、“主役”的な存在となり、物語の重要な役割を果たしていく。
きっかけは「かもめ―」を担当した友人のフィンランド人スタッフの来日。スタッフは、
初めて見る日本のトイレの優れた機能に驚がく。「すごい!!」と感動して帰っていった
体験などが、アイデアの一部として取り入れられている。
同映画はハーフ・ジャパニーズの母親を亡くした3人兄弟と、母親が死ぬ前に日本から
呼び寄せた祖母(もたい)の家族4人の物語。荻上監督が構想から5年をかけて脚本を
練り上げた意欲作でもある。
荻上作品の常連のもたいが、物語のキーマンのばあちゃん役で出演。言葉を発しないと
いう変わった役どころで、独特の存在感を見せる。撮影はトロントでオールロケ。
昨年9月にクランクインし、約3週間の日程で行われた。
94年から6年間、米ロサンゼルスで映画製作を勉強した荻上監督にとって、北米は
映画人の第一歩を踏み出した思い出の地。ハリウッドの大作映画からではなく、個性的な
作品から刺激を受けたといい、「(北米での経験は)映画の面白さを教えてくれて、映画を
作りたくて、作りたくてしょうがない気持ちにさせてくれた。いつか必ず北米で映画を作りたいと、
ずっと願っていた」と夢の実現を喜んだ。
現地スタッフが多数を占めた現場だったが、チームワークは完ぺき。
荻上監督は「(言語が違っても)スタッフ同士で思いは通じるもの。多少英語の問題があっても、
どこでも映画は撮れると思えた。アフリカで撮ってみるのも面白いかも」と刺激を受けたようだった。
ソースはURLリンク(hochi.yomiuri.co.jp)