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西武・菊池 いますぐ二軍で調整しろ
疲れはたまっているのかもしれないが、体調が悪いとか、ケガをしたというわけではない。
にもかかわらず、４日続けてブルペン入りを回避したのが西武の菊池雄星（１８＝花巻東）だ。
練習後の本人はこう言った。
「間隔は空いているけど、投げることが大事だと思う。明日はブルペンに入ります。
（キャンプ中に）実戦はあるけど、投げるかどうかわからない。まずはフォームを固めてから。
この先にも実戦はありますから」
菊池はどうやらまだ、フォームを模索している段階。自主トレ中は「開幕一軍が目標」と
話していたが、最近は二言目には「フォーム固め」だ。実戦登板のメドすら立たないのが
現状だが、「心配なんて何もすることない」と渡辺監督はこう続ける。
「焦らず、ゆっくりやっていこうということは本人に話してある。開幕一軍？ それはそもそも、
一度実戦で投げてみて良ければ、ってこと。今はじっくりやって、頭を使って考えればいい。
今しか悩めないんだからね」
渡辺監督が言うように焦る必要は全くない。菊池が開幕から一軍でバリバリ活躍すると
騒いだのはマスコミだけだ。橋本投手コーチも「菊池は１０年、２０年投げてほしい選手。
１年くらいの結果じゃ何も決まらない」と話す。
それだったら、せめて実戦登板のメドが立つまで、菊池は二軍で調整するべきではないか。
西武の首脳陣は菊池の調整に関して「一度実戦で投げない限り、こちらからは注意しない」
と口をそろえる。完全に本人任せなのだから、二軍でメスが入る心配もない。むしろ雑音の
入らないファームの方が、本人も自分のペースでやりやすいに決まっている。
2010年2月17日発行の日刊ゲンダイより
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