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巨人が那覇市をパニックに陥れる
来春実現の沖縄キャンプにこれだけの問題点
●渋滞個所に3万人収容の球場
「始まったら大変なことになるんじゃないか」と、懸念する声もある。
巨人が来季、沖縄・那覇市の奥武山総合運動公園で行う春季キャンプのことだ。
受け入れる側の那覇市は約75億円を投じ、3万人収容のメーン球場(両翼100メートル、
中堅122メートル・外野は天然芝)と屋内練習場(3254平方メートル)を建設。
巨人の沖縄キャンプが実現すれば、約19億円の経済効果をもたらすと試算する
シンクタンクもあるが、一方で大きな問題もいくつか抱えている。
1つ目は立地だ。巨人がキャンプを張る奥武山総合運動公園は、那覇空港の入り口にある。
那覇市内といえば慢性的な渋滞個所。ファンが多数訪れるキャンプ中は周辺地域の
大混雑が予想され、空港を利用する人は時間が読めなくなる。来年3月には那覇港と
那覇空港を結ぶ海底トンネル(沈埋トンネル)が完成。これまでの交通渋滞は解消される
といわれるが、巨人がキャンプを張れば事情も変わってくる。
2つ目は駐車場の問題だ。那覇市教育委員会の市民スポーツ課・奥武山野球場
整備グループ主査の平良進氏によれば、球場周辺には公共の土地がなく、
市、県の駐車場が330台分ぐらいしか用意できない。「巨人キャンプの時は
できる限りモノレール(ゆいレール)を使って欲しい」(平良氏)と言うが、
その声が車社会の沖縄県民にどこまで届くか疑問だ。
●年間1億2000万円の維持費
3つ目の問題は新設された施設の維持費だ。そもそも新球場や屋内練習場の
建設資金約75億円のうち、約50億円は国からの補助。沖縄は米軍基地を
受け入れているため、国が予算をつけてくれたのだ。しかし、造った後の維持費は
那覇市が負担しなければならない。球場や屋内練習場などの施設維持にかかる金額は、
年間1億2000万円ぐらいとみられている。
(>>2以降へ)
2010年2月17日発行の日刊ゲンダイより