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日本最速記録の更新を期待させる投球だった。楽天のフアン・モリーヨ投手（２６）が
１２日、沖縄・久米島キャンプで初のフリー打撃に登板した。
聖沢、楠城に対して計２８球を投じ、安打性の当たりを１本に封じた。
打者は球種を知っているのに手が出ない。モリーヨは直球で見逃し４つ、空振り３つを奪った。
最速１６７キロ右腕は「初めて打者に投げたけど、いい感じだった」と涼しげだったが、
打席の聖沢は「速い…速球派の馬原さんよりも速いイメージ。マウンドでの威圧感に加えて
スピードがある」と脱帽。昨年の５月２５日のヤクルト戦（神宮）で１５７キロを記録した
ソフトバンクの守護神を引き合いに出した。捕手の伊志嶺も「楽に１５０キロは出ていた」と驚きを隠せなかった。
高い評価を受けたのは球速だけではない。全体の６４％に当たる１８球がストライクと制球面の不安はない。
チェンジアップも低めに決まり、聖沢は「チェンジアップがくると分かっているからバットが止まるけど、
知らなければ振ってしまう」。ネット裏で熱視線を送った阪神の嶋田スコアラーも「クルーンにタイプは似ているが、
よりまとまりがある。スライダー、チェンジアップもまとまっている。シーズンに入れば球速はもっと上がる」と警戒を強めた。
登板後はブラウン監督、佐藤投手コーチに審判を交えて会談。米国より厳しく静止が求められる
日本のセットポジションについて助言を求めた。次のステップは、初の実戦登板となる１７日の紅白戦。
巨人・クルーンが持つ１６２キロの日本最速記録の更新へ着実に準備を進める。
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