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元サッカー日本代表の中田英寿さん（３３）が代表理事を務める財団法人「ＴＡＫＥ ＡＣＴＩＯＮ
ＦＯＵＮＤＡＴＩＯＮ」が、伝統工芸復興をテーマに職人を支援するプロジェクトを進めている。今秋に京都で
チャリティーオークションを行うガラ・パーティーを開く。京都府内で会場候補地や工房などを訪ねた中田さんは
「若手作家を後押しし、日本人に自国の文化に目を向けてもらうきっかけにしたい」と意気込む。
■収益で職人支援
チャリティー・ガラ・パーティーは社会への収益還元が目的で、欧米で数多く開催される。財団は、以前から
イベント収益でコンゴにマラリア予防の蚊帳を寄付するなど国際貢献活動を続けている。
「海外生活で日本の文化の大切さに気づいた」という中田さんは昨年、全国の伝統産業や技術を視察する活動を
始めた。その一環として、工芸士支援を目的にパーティーを京都で開くことにした。
パーティーは１０月に寺院やホテルを会場に財界人や文化人などを有料で招く。和装での出席を条件に、一流
ブランドと伝統工芸の限定コラボ品などのオークションを開く。
収益を基に有識者でつくる「アドバイザリーボード」が国内の才能ある職人を選び、デザインやマーケティングなど
必要な支援を行う。
中田さんは２月初めに府内で寺社や職人の工房などを視察した。京都市役所では門川大作市長、裏千家
今日庵で千宗室家元と意見交換した。
中田さんは「大切なのは人との出会い。ものづくりに携わる人はこだわりや人間性が素晴らしい」と話し「昔から
残っているものにはそれなりの理由や意味がある。伝統から新しいアイデアが生み出せるはず」と訴える。
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