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選手自身も客を呼べ! J2アビスパ福岡の酒井龍彦専務が10日、選手による
PR活動の大幅アップ計画を打ち出した。ギラヴァンツ北九州のJ2加入に伴い、
サポーター獲得競争は激化必至。年間試合数が昨季より15試合減少するイレブンにも
協力を促すことで、減少中の観客動員をV字回復させる考えだ。この日は篠田善之監督
や選手らが福岡県庁と福岡市役所を表敬訪問。J1昇格と地域貢献を誓った。
■北九州加入で観客争奪激化
人気回復へ総動員で取り組む。「いつもアビスパが見られれば、応援の和が広がる。
選手をもっと地域に出していきたい」。酒井専務は小中学校への巡回指導や自治体主催
のサッカー教室など、年間延べ500回以上行っている普及活動への選手起用を掲げた。
アビスパはこれまで週2回試合がある過密日程を理由に、主力の活動参加を極力回避。
けが人やベンチ外メンバー、育成組織のコーチらが務めてきた。今季は年間試合数が
昨年の51から36に減少。試合が原則週1回になり、主力も参加できる余裕が生まれた。
表敬訪問に出席した福岡県議員サッカー部監督の蔵内勇夫県議も「地域の子どもたちに
指導してもらえることで、福岡県のチームなんだと意識できている。続けてほしい」とリクエスト。
地元の高いニーズに、より良い形で応えるつもりだ。
選手に協力を求めるほど、アビスパを取り巻く現状は厳しい。クラブワーストの11位に
終わった昨年、1試合平均観客動員は前年より2316人少ない7763人にとどまった。
さらに、この日県庁で出迎えた海老井悦子副知事は「北九州とどちらも頑張り、
(J2の)優勝を争ってほしい」と両クラブにエール。「福岡唯一のJクラブ」という利点はなくなった。
「コンディションを最優先するが、プロの責任として積極的に協力する。地域へ貢献しつつ、
ピッチで結果を出すようにならないと」と森下仁之チーム統括。選手自ら汗を流し、
成績も人気も取り戻す。 (末継智章)
=2010/02/11付 西日本スポーツ=
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