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2月5日昼前、沖縄・宮古島キャンプの真っ最中に、宿舎のホテルで現役選手が
死亡するという不祥事に見舞われたオリックス。あまりにも衝撃的な事件ゆえ、
チーム周辺では、激震が今も続いている。
当初は、関係者や第三者によって突き落とされたという「他殺説」や、チームメイトと
ふざけているうちに落下した「事故説」の可能性も疑われ、現場近くに居た3人の
関係者に対し、地元警察による数回の事情聴取が行われた。
その結果、他殺と事故のラインは消え、「自殺」という方向で
捜査方針は固まりつつある。
だが、一方で現役のプロ野球選手がキャンプ中に自殺するという事件に関し、
チームの責任ではないかという指摘も多い。村山良雄球団本部長を筆頭に、
フロントや現場幹部たちの責任を追及する声がファンやプロ野球関係者から
挙がっているのだ。今回、死亡した小瀬浩之外野手(24)は、中堅ながらも
今シーズンの活躍が期待される選手であり、特に野球人としての悩みもなく、
自殺する理由が見当たらない。一部で人間関係で悩んでいたのではないか
という話もあるが、自殺の動機は不明なままだ。
だが、選手がチーム宿舎から転落死するという惨事を引き起こした管理体制は
問題である。一般の会社であれば、肉体的なチェックを行う健康診断は当然のこと、
社員のメンタルケアまで配慮しており、労働環境の改善に腐心している。
また、上司や先輩によるパワーハラスメントや、過剰な労働に関しても専門家による
厳しい指導が行われている。確かに運動部の延長線上である野球チームと
一般企業を比較するのは適切ではないかもしれないが、オリックスが今まで選手の
メンタルケアのチェック、チーム内のパワーハラスメントに対して対策を講じたという
事実はあるのだろうか。
もはや、これは野球界全体の問題である。選手が自殺してしまう球団であってはいけない。
球団とは、選手がのびのびプレーできる健全な企業であるべきだ。
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