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今回は2日に行われたベネズエラ戦について話したい。W杯本大会まで
わずか4ヶ月、限られた試合数、限られた時間の中で行われた試合だ。
シーズン前ということでコンディションが整っていないというのは、
毎年この時期に言われることだけど、それを度外視するようなテーマを
持って臨むべき大切な試合だったはずだ。
たとえば、本大会メンバー入りをかけた手に汗握るサバイバル、
その執念がプレーに表れ、観る人を熱狂させるようなものがあって然るべきだった。
ところが、実際繰り広げられた試合は、まるでプレシーズンマッチだったね。
試合後の岡田監督のコメントを見聞きしていると、何より監督自身がそういう
意識だったかのようだ。
東アジア選手権に向けたメンバーから石川直宏と興梠慎三が落とされたけど、
その理由は「試合感覚が戻っていない」ということだった。彼らはベネズエラ戦に
1分も出場していない。ますますあの試合の意味がわからなくなるね。
岡田監督はベネズエラ戦に何を求めたのだろうか。何のためにこの試合をやったのかな?
ベネズエラはきちんとプレッシャーをかけてくれたけど、ただの準備試合という
位置づけだったのであれば、試合の相手がベネズエラじゃなくて大学生でもよかったよ。
わざわざスポンサーにお金を出させる必要はなかった。
というわけで、試合がつまらなかったのは必然。テーマが見えないのだから。
与えられた試合にテーマを設け、何ができて何ができなかったか。それを受けて
選手選考や、大いなる目標に向けて逆算をしていくのが、本来だ。
こうした試合ばかりしていて、誰より岡田監督の試合感が鈍っているんじゃないかな。
それから最後に一つ。ベネズエラ戦後に、犬飼会長が「言うことないよ、あんな試合!」
と発言したね。これは今まで腹の中で思っていても決して口にしなかったことだ。
どんなに批判を受けても崩さなかった監督支援の姿勢にも、綻びが生じている。
これでもし東アジア選手権で負ける、優勝を逃すようなことがあれば、W杯まで
4ヶ月を切った段階で、日本代表はぐちゃぐちゃになる。心して大会に臨むべきだね。(了)
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