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カネ儲け体質を放任してきたスポーツマスコミに罪はないか
今回の理事選、朝青龍事件で改めてハッキリした相撲協会の問題と体質だが、
ここまでひどくした責任はマスコミにもある。
今回のようなことが起こると鬼の首を取ったようにバカ騒ぎをするが、
日頃は協会ベッタリで都合の悪いことはほとんど書かないからだ。
「例えば八百長疑惑が取り沙汰されたときです。相撲記者の方に聞くと、あの一番が八百長だよ、
などと言うのに、いざとなると何も書かない。問題にしようともしない。あるいは相撲協会は
財団法人で利益追求が目的ではないのに、朝青龍がいなくなったら大変だ、と協会と一緒に
そろばん勘定をしている。朝青龍がいなくなってファンが離れ、売り上げや利益が減ったら、
親方や力士の給料を下げればいい。責任は自らにあるのですから」(前出の工藤氏)
日本相撲協会の寄付行為には「この法人は(中略)相撲道を研究し、相撲の技術を練磨し、
その指導普及を図るとともに、これに必要な施設を経営し、もって相撲道の維持発展と国民の
心身の向上に寄与することを目的とする」とある。ところがやっていることはひたすらカネ儲け。
協会は10億円くらいの利益を毎年のようにあげ続け、文科省に内部留保が
規定より多過ぎるとそのカネ儲け体質を指摘されたほどだ。
それで反省して全国に土俵をつくるとか、指導普及に人材を派遣したのかといえば、
そんなことはない。国技館の改修のために42億円の基金を創設した。自分のことにしか
カネを使わないのである。
そんなことはスポーツマスコミは昔から知っていたはず。ところが都合の悪いことには
目をつむり、協会のやりたい放題、金権体質を黙認してきたのである。
スポーツマスコミのご都合主義が変わらない限り、相撲協会が本当に変わることはないのである。
2010年2月2日発行の日刊ゲンダイより