10/02/03 12:31:47 0
ワールドカップ(W杯)イヤーとなる2010年。国内における日本代表のファーストマッチは、
大分の九州石油ドームで開催された。対戦相手は、南米のベネズエラ代表。
この試合については、かねてより心配していることがあった。それは日本代表のコンディションでも、
相手チームの本気度でもなく、チケットの売れ行きが芳しくないことである。
現地・大分では、試合前日まで、代表戦の告知CMが流れていたという。
それも民放3局で「チケット、まだあります!」と宣伝していたのだから尋常ではない。
私もホテルで執筆中にチラリと見たが、いかにもありものの映像素材をつなぎ合わせたような作りで、
クライアントの慌てっぷりが手に取るように伝わってくる。ちなみに今回のチケットは、
最も高いカテゴリー1が6000円、最も安いカテゴリー4が2010円(一般)。
2~3年前に比べれば、かなり良心的な価格帯となっている。
代表人気に陰りが見えるようになったのは、もちろん今に始まったことではない。
だが、今年がW杯イヤーであること、そしてかつては地方開催であれば飛ぶように
チケットが売れたこと。以上2点を考えると、事態の深刻さを痛感せずにはいられない。
(略)
はっきりいって、試合自体は「凡戦」であったと言ってよい。日本はボール支配率(63.8%)と、
チャンスの数で相手を圧倒しながら、今年最初のホームゲームはスコアレスドローに終わった。
特に不満が残ったのは前半である。ベネズエラ守備陣の徹底したプレッシャーに圧倒され、
得意としていたサイドを起点とした攻撃が機能せず、散発的に遠めからのシュートを
打つしかなかったからだ(もちろん、小笠原が16分に放ったミドルシュートは素晴らしかったが)。
(続く)
URLリンク(sportsnavi.yahoo.co.jp)
2:鳥φ ★
10/02/03 12:32:32 0
(>1の続き)
(略)
ベネズエラは南米サッカー連盟所属10カ国の中で、最も遅く加盟し(1952年)、
サッカーよりも野球がナンバーワンスポーツの国であり、これまでW杯出場経験がない
唯一の国である。かつては南米予選の草刈り場であったが、ここ数年は着実に
力をつけており、今回のW杯予選ではボリビア、ペルーの上をいく8位。
プレーオフから本大会出場を果たしたウルグアイとの勝ち点差は、わずかに2である。
最終節、すでに南アへのチケットを得ているブラジルにアウエーで勝利していれば
(結果は0-0)、ウルグアイに代わってベネズエラがコスタリカとのプレーオフに回っていた。
その望みを断たれた時の彼らの絶望たるや、いかばかりのものであっただろうか。
それでも、日本という存在を謙虚に仰ぎ見ながら、4年後の悲願達成に向けて一歩一歩、
堅実に前進を続けようとするベネズエラ。何という純真だろうか。そんな彼らの姿を見ると、
何の根拠のないまま「ベスト4」を喧伝(けんでん)し、寒空の中、40時間かけて来日した
相手にスコアレスドローを演じてしまうわれらが代表が、何やら急に気恥しく
思えてしまうではないか。してみると、この凡戦の勝者は、間違いなくベネズエラだった
と言えよう。もっとも、シーズン前の初戦に、多くのものを求めるのも酷な話。
われらが日本代表には、3日後から始まる東アジア選手権で、このモヤモヤした気分を
払しょくするようなゲームを期待したいところである。 (宇都宮徹壱)
3:名無しさん@恐縮です
10/02/03 12:32:35 qFZMEDrs0
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