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北朝鮮からの脱北者が直面する厳しい現実を描いた「クロッシング」のキム・テギュン監督が1月29日、
東京・韓国文化院で行われた特別試写会に出席し、
「映画製作を通じて、彼らの苦痛について自分があまりに無知だと思い知らされて恥ずかしくなった」と語った。
2002年3月、脱北者25人がスペイン大使館に駆け込んで韓国亡命を果たした「北京駐在スペイン大使館進入事件」を題材に、
テギュン監督が映画化。
北朝鮮との友和を図り、脱北者に冷淡だったノ・ムヒョン政権下で極秘裏に製作し、
イ・ミョンバク大統領に政権交代した後、2008年6月に韓国で公開された。
テギュン監督は、「妨害はもちろん、映画が政治利用される危険もあった。
実際の脱北経路を撮影するため、モンゴルと中国でもロケをしたが、
どちらも(北朝鮮の)友好国なので、衝突を避けるためあらゆる手段を講じた」と語る。
実際の脱北者が助監督を務めたほか、劇中に登場する数人の子どもたちも脱北者だという。
脱北者が味わう苦難の数々に、テギュン監督は「そのまま表現してしまうのは、映画としても心情的にもつら過ぎる。
実際、抑え気味に描いたが、もっと直接的に表現すべきだったかと今も葛藤は続いている」。
試写会には脱北者で、現在は韓国の大学で学ぶキム・ジョングムさん、
北朝鮮難民救援基金の加藤博事務局長らも出席。
ジョングムさんは、「映画を見るたび、胸が痛い。親を失い、死ぬか脱北するかの選択しかなかった」と表情をゆがめた。
加藤氏は「今、北朝鮮では90年後半と同じ飢餓状態が続いている」と警告。
テギュン監督は、「日本での正式公開が決まり、本当にうれしい。
日本の皆さんにも脱北者の痛みを少しでも理解してもらえれば」と話した。
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