10/01/29 19:52:24 0
過熱する「青田買い」を危惧(きぐ)する声などどこ吹く風で、才能の発掘に執念を燃やすクラブは、そのスカウト
網を全世界に広げている。原石を求め、彼らは日夜、目を光らせている。イングランドとフランス、2つのケース
からスカウト成功の秘訣(ひけつ)に迫りたい。まずは若手育成に定評のあるアーセナルの内情を探ろう。
■優秀な若手を輩出する明暗2つの理由
確かにアーセナルは2003-04シーズンの無敗優勝を頂点として、その後は5シーズンにわたり、モリーニョの
チェルシー、そしてクリスティアーノ・ロナウドが頭角を現してきた後のマンチェスター・ユナイテッド(マンU)の後塵
を拝している。
しかし、プレミアで優勝争いを演じる4強(この数年はアーセナルを含むマンU、チェルシー、リバプールの4クラブ
が『ビッグ4』と呼ばれ、現実的なリーグ優勝のチャンスがあるチームとされている)の中で、アーセナルほど若手
選手がコンスタントに1軍選手(ファースト・チョイス)として才能を開花させるクラブはない。
現在のレギュラーを見ても、5年前に17歳でデビューし、今は主将を張る22歳のセスク・ファブレガスを筆頭に、
レフトバックのクリシーは24歳、ボランチのディアビ23歳、攻撃的MFナスリ22歳、ウォルコット20歳。今季台頭
してきたソングは22歳、デニウソンは21歳。また準レギュラー陣にはベントナー22歳、ギブス20歳、ベラ20歳、
ラムジー19歳、ウィルシャー18歳という、10代後半の選手も混じって、26歳のファン・ペルシがベテランに見える
ほど、アーセナルのダッグアウトは若手でひしめいている。
ではなぜアーセナルだけが、プレミアのシビアな優勝戦線をにぎわせながら、これだけ若手を輩出できるのか。
その理由は明暗2つある。
URLリンク(sportsnavi.yahoo.co.jp)
セスク(右)を筆頭に、アーセナルは若手の台頭によってチームを活性化させている【Getty Images】
URLリンク(ca.c.yimg.jp)
(>>2以降に続きます)
2:真・ソニック ◆vha3FDwXe6 @SONICφ ★
10/01/29 19:53:04 0
(>>1の続き)
まずは「暗」、ネガティブな理由。それは、皮肉にもクラブの健全な経営姿勢がその要因となっている。
プレミアでは2003年にロシアの大富豪に買収されたチェルシー、そして最近では昨年アラブの大富豪が買収し、
過去16カ月で300億円以上の補強予算を費やしたマンチェスター・シティ(マンC)のように、まさに金に糸目をつけ
ないやり方でチームを強くするのがトレンドだ。
ところがアーセナルは、赤字を出さない“普通の経営”を貫いているため、チェルシーやマンCのように、金満オーナー
が提供する資金を湯水のように使い、大物獲得はおろか、途方もない年俸を掲示して中心選手を確保することすら
できない。
そのため、2005年にビエイラがまず離脱。そして30歳以上の選手には複数年契約をしないクラブの方針(真逆の
例を挙げると、昨季の開幕直前、チェルシーのイングランド代表MFランパードは30歳で年俸750万ポンド=約15億円
の5年契約を勝ち取っている)を嫌い、ピレスもアーセナルを去った。
翌06年にはベルカンプが引退。そしてアシュリー・コールが高年俸につられチェルシーへ移籍。さらに2007年には
大黒柱のアンリがバルセロナに移籍。そのうえ今季はFWアデバヨルとDFコロ・トゥーレの攻守の要2人がマンCにさら
われた。
それでもクラブはあえて大物補強をしない。近年獲得した選手でビッグネームと言えるのは、2009年2月のアルシャー
ビンくらい。そうなれば若手を使うしかなく、彼らの出場機会が増えるのも当然の成り行きと言える。ビエイラの離脱でセスク
がレギュラーに定着。ピレスやリュングベリが抜けてもウォルコット、ナスリ等が登場。アシュリー・コールの後はクリシー。
そしてアンリ離脱後には、ファン・ペルシ、アデバヨルが一本立ち。昨季はディアビが、そして今季はソング、デニウソンが
頭角を現した。
とにかく、次々と若手が台頭し、不可能と思えたスター選手離脱の穴をことごとく埋めている。
(続きます)
3:名無しさん@恐縮です
10/01/29 19:53:11 zpCv4CcKi
初2!