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サッカーのファウルは審判から見えにくい位置で起こる場合も多く、倒された選手が必要以上に痛がる演技をすることや
接触していないのにわざと倒れるシミュレーションがテクニックとして存在することもあって、
応援するチームの選手がファウルをとられたるたびに審判に罵声(ばせい)を浴びせる熱心なサッカーファンも多いようです。
審判にとっても判定が難しいことも多いファウル行為ですが、オランダ・エラスムス大学の科学者たちによる調査で、
接触した2人の選手のうちどちらに非があるのかあやふやな場合には背が高い方の選手がファウルを犯したという判定を受ける傾向が明らかになりました。
接触した選手のどちらがファウルを犯しどちらがファウルを受けたのか判定が難しい状況において、審判や観客の判断が無意識の先入観により
どう影響されるかを調べるエラスムス大学ロッテルダム経営管理大学院のNiels van Quaquebeke博士とSteffen Giessner博士による研究は、
ビジネスにおける意思決定に関する識見をスポーツに応用することから始まりました
進化論的研究や言語学的な研究により、人々は身体の大きさを「攻撃性」や「支配力」といった観念と結びつけることが明らかになっています。
このことからVan Quaquebeke博士とGiessner博士は、あいまいな状況では接触した2人の選手のうち背が高い方がファウルを犯したと判定されやすいのではないかと考えました。
研究ではデータ会社IMPIRE AGにより記録された過去7シーズン分のUEFAチャンピオンズリーグ(総ファウル数:3万2142件)と
ドイツのサッカー・ブンデスリーガ(8万5262件)および1998年・2002年・2006年のFIFAワールドカップ(6440件)のファウルのデータを分析したところ、
すべてのシーズン・リーグ・データ収集方法において身長が高い選手が「加害者」とされやすい傾向がありました。
(つづく)