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阪神の新外国人、ケーシー・フォッサム投手（３２）＝カブス傘下３Ａ＝が２７日、新加入のランディ・メッセンジャー
投手（２８）＝マリナーズ傘下３Ａ＝とともに米国から成田空港経由で大阪空港に来日した。到着後の会見で、
メジャー通算２３７試合に登板した実績を持つフォッサムは、４３マイル（約６９キロ）の超遅球で勝負すると宣言。
虫がとまりそうなほど遅い「ハエボール」で、猛虎の救世主に名乗りを上げた。
不敵な笑みには、フォッサムの自信が満ちあふれていた。「僕には『フォッサム・フリップ』と呼ばれる武器がある。
遅いカーブで４３マイル（６９キロ）ぐらいかな」。自慢の超遅球の存在を惜しげもなく明かした。
人気野球漫画「ドカベン」の不知火を彷彿（ほうふつ）とさせる「ハエボール」が、誕生したのは８歳の頃だった。
遊び半分で投げ始めたボールがウイニングショットになった。「友人とキャッチボールをしている時に投げ始めた。
当時と球速は変わっていない。相手を幻惑させるためのボールになるね」。変幻自在のボールが、日本球界で
活躍のカギを握ることは百も承知だった。
昨年７月まで所属したヤンキース傘下３Ａスクラントンでは、０６年まで阪神に在籍した井川とチームメートだった
という。「日本で成功するためにボールの球速を変えていくのが大事と教わったんだ」。最速９７マイル（１５５
キロ）の速球との緩急差は実に８６キロ。打者の目線や体感を惑わし、手玉に取る考えだ。
米国時代は先発、中継ぎとフル回転した。当初は、昨年退団したウィリアムスの代役として期待されていたが
「フォッサムは先発もできるみたいだからね」と、真弓監督は適性を見ると断言。スライダーやチェンジアップなど
多彩な球種を誇るだけに、起用の幅が広がりそうだ。
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