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正月早々、米国で行われた加藤良三コミッショナーと大リーグ機構(MLB)の
バド・セリグコミッショナーの会談で、日米での「グローバル・ワールドシリーズ」構想が出た。
7月にはセリグ氏を日本のオールスター戦に招待し、会談も行われる予定だという。
クラブチームによる真の世界一決定戦-。
日本プロ野球界にとっては長年の悲願だが、実現には難問が山積している。
そもそもMLBは、日本からの何度かのアプローチに対して「ワールドシリーズ以上に
価値のある試合はない」と拒否の姿勢を取り続けてきた。「ワールドシリーズ」という名称は当初、
「ザ・ワールド」という新聞社がスポンサーになっていたために付けられたものだが、
今は完全に“世界一決定戦”として定着している。
長年「ワールドシリーズの勝者こそが真の世界一」と主張してきたMLBがなぜ、
今になって方針を変えたのか。
ひとつは、ジャパンマネーの存在だ。昨年3月に行われた
第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は米国内での関心は高くなかったものの、
興行的には大成功だった。収益の分配は、主催したMLBと大リーグ選手会が
それぞれ33%ずつ、合計66%。米国はベスト4止まりだったにもかかわらず、
10~11億円以上を手に入れた。一方、日本は優勝したというのに、
分配金はたったの13%に過ぎない。
今回の「グローバル・ワールドシリーズ」構想も、MLBが主導権を握るようなら、
WBCと同じ様な“貧乏くじ”を引かされる恐れは十分にある。2006年を最後に日米野球は
開催されておらず、「グローバル・ワールドシリーズ」をその代わりの“収入源”にしようという
MLB側の思惑も見え隠れする。
(続く)
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