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協会幹部が声高にサッカー継続を訴えるには理由がある。高木の父・愛徳さん（52）
が「高校に上がったらスケートに専念することになっている。サッカーをやる環境は
あるんですが、今のところは（可能性が）薄いですかね。後は本人次第です」と
発言しているからだ。そのためサッカー界はシンデレラガールをつなぎ留めるべく
ウルトラC案も検討している。それが高木のなでしこ（女子）リーグ参戦だ。今季、
なでしこリーグの下部リーグとなるチャレンジリーグにノルディーア北海道の参入が
決まった。ここで特別指定選手として練習や公式戦に参加させたいという。
「特別指定選手なら、学校に所属しながら試合をすることも可能。女子でもそういう例
はこれまである。高木選手の場合、北海道にチームができたので、本人やクラブ側が
OKすれば、十分に可能です」（なでしこリーグ関係者）。
過去日本では、橋本聖子氏（45＝日本スケート連盟会長）が1992年リレハンメル五輪
スピードスケートで銅メダルを獲得し、同年バルセロナ五輪、96年のアトランタ五輪で
自転車競技に出場したが、メダル獲得はならなかった。なでしこは北京五輪で4位入賞
したように、メダルの可能性は十分ある。スピードスケートとサッカーでメダル獲得と
なれば、世界でも例がない。バンクーバーは世界的快挙へ向けての大きな一歩だ。
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