10/01/22 18:09:24 0
>>1の続き
確かにイチローみたいにすごい選手には、そうそうお目にかかれない。もちろん近くで見るだけでも勉強になるだろうが、
一緒に汗をかくことでより多くのものを学べるはずだ。その機会を作らないのはもったいない。
この日、グラウンドに出ることなく私たちと同じように一塁側ベンチ近くからイチローの姿を見つめていた
近藤一樹投手に疑問をぶつけてみた。
「違うんですよ。中には遠慮してる選手もいるかもしれないけど、僕はイチローさんの写真にたまたま写り込むのが嫌なんです」
そんな風に見てるだけじゃもったいない、と意気込む私に、こんな答えが返ってきた。正直、意外だった。
誰かのついでではなく、自分をきちんと取り上げてほしいという思いがそうさせる、というのだ。
岡田彰布新監督も阪神の露出に追いつけ、追い越せとばかりに、連日紙面をにぎわせている。
弊紙に限れば、阪神よりも扱いが大きいこともしばしば。プロ野球選手は目立ってなんぼ、である。
「自我の芽生え」ではないが、選手たちのこの反骨心こそ、指揮官の狙いと重なるのではないか。
もちろん、後藤光尊内野手やソフトバンク・川崎宗則内野手のように理屈抜きにイチローに弟子入りを志願し、
何かを盗もうとする選手もいる。人それぞれのやり方がある。それでいいと思う。こちらも選手には負けていられない。
2月春季キャンプでは、他球団に負けない勢いで新しい担当記者がオリックスの原稿を売り込むはずだ。
えっ、私? 新年に引いたおみくじには、「物事は人にたよらずなせ」とあった。仰せのとおりです。まあ、頑張ります。
(2010年1月22日16時53分 スポーツ報知)
筆者略歴 河井 真理(かわい・まり)
96年入社。大阪府出身。運動部ひと筋で、巨人、阪神の両人気球団の担当経験がある社内でも希少な存在。
オリックス、アマ野球担当も歴任し、今年は遊軍。原稿執筆の早さはデスクの折り紙つき。