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(>>1の続き)
だが、どんなに斎藤の心情に訴えようと、逆指名がなく、完全抽選制の現行ドラフト制度
では結局最後は運任せ。人事を尽くして天命を待っても、クジが外れたときのダメージは
計り知れない。ロッテやヤクルトのムダにも見えるアピール合戦の裏には何があるのか。
ある球団のスカウトは「逆指名を見据えつつ、巨人がどう出るかということ」と解説する。
西武の裏金問題に端を発したドラフト制度の見直しで、選手が逆指名できる希望枠が
裏金の温床として撤廃されたのは2007年3月。当時の申し合わせでは、
今年が見直しの年と定められている。
かつてドラフト制度の変更に巨人の意見が大きく影響してきたのは、球界の暗黙の了解事。
巨人が逆指名の復活に舵を切るとすれば、獲りたい選手を確実に囲い込める自信ができた場合だろう。
これまで巨人の斎藤獲りには暗雲が垂れこめていた。08年の育成ドラフトで、
早大にスポーツ推薦で入りながら故障を理由に中退した元野球部員を巨人が指名。
事前に早大野球部側に何の連絡もなかったことで応武篤良監督が激怒し、
巨人スカウトを出入り禁止とする事態にまで発展した。
この緊張状態が今秋のドラフトまで続くなら、斎藤の意思と無関係に指名できる
現行制度のほうが、巨人にとっては好都合だったはず。だが運命の年を迎え、
雲に切れ間が出てきた。今月5日の初練習にダメ元で訪れた巨人スカウトが、
応武監督の事前の通達により門前払いを免れたのだ。
球界関係者は「応武監督の任期は今季限り。今後の身の振り方や残される選手のことを
考えて、和解を考えたようだ」と話し、両者の間で「もう手打ちは済んだ」との観測まで広がっている。
巨人が出入り禁止を解かれ、「ハンカチ落とし」のレースに本格参戦するとなれば、
ライバル球団が逆指名の復活を覚悟するのは必然。
ヤクルトやロッテの異例の“青田買い”も、それを見越した布石というわけだ。
1月からこの熱の入りよう。実りの秋に向けて、斎藤フィーバーは一体どこまで過熱するのか。