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改めて人工芝と選手寿命の関連について考えさせられた。
きっかけは1月7日(日本時間8日)にマンハッタンで行われた殿堂入り選手の会見。
今年選出された俊足強打の元外野手、アンドレ・ドーソン氏(55)の言葉だった。
「カブス移籍で選手寿命が10年延びたよ。それまで人工芝の上で10年プレーしていたからね」
ドーソン氏がメジャー昇格から11年間在籍したのはカナダにあった
モントリオール・エクスポズ(現ナショナルズ)。本拠地は人工芝の球場で、
高校時代に痛めた両ひざは悪化する一方だった。
会見でも「いつも試合後の治療が長くて(報道陣を)待たせてしまった」と振り返った。
転機はフリーエージェント権を取得した86年オフだった。「金の問題ではなかった」と
条件面より天然芝を優先。当時のカブスのGMに「好きな金額でいい」と白紙の小切手で
交渉して、前年から50%以上ダウンの50万ドル(当時約9000万円)プラス出来高で移籍した。
本拠地の球場が人工芝から天然芝になった87年は49本塁打、137打点と大暴れ。
史上初となる「地区最下位球団からのMVP」に輝き、現役生活は21年に及んだ。
早速調べてみると、大リーグで最も人工芝の球場が多かったのは70年代後半から
80年代前半の「10」で、その後は減少の一途。ツインズが今季から天然芝の球場に
移転するため、人工芝の球場を使用するのはレイズとブルージェイズだけになった。
近年の大リーグで選手寿命が延びているのは、トレーニング方法や治療技術の
向上だけが理由ではないだろう。
対照的に日本球界では人工芝の球場が減る気配はない。
東京ドームで10年プレーして今も両ひざの痛みに苦しむ松井秀が大リーグ移籍前、
天然芝への張り替えを訴えていたことを思いだした。
ソース:SANSPO.COM(01/21 11:18)
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