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韓国では格闘技界に限らず、少しでも“韓国らしい”モノが感じられれば、なんでも韓国人認定してしまう
傾向が存在するが、格闘技界でもそうした傾向が強い。韓国人の父親の血が流れるデニス・カーンは、
国籍はカナダでありながらかつては“スーパーコリアン”として、スピリットMCのエースを務め、
韓国を代表するファイターとして報道された。また在日韓国人４世である秋山成勲は、すでに日本に
帰化しているにもかかわらず、いまだに“チュ・ソンフン”として報道され、韓国のテレビ番組にたびたび
出演している。
最近でも、韓国メディアは新たな韓国系スター探しに余念がない。最近、韓国のメディアは、
“第２デニス・カーン”としてUFCライト級王者のBJペンやUFCの下部組織であるWECのライト級王者の
ベン・ヘンダーソンに白羽の矢を当てている。韓国の格闘技専門ニュースサイト『MFIGHT』は、
「ベン・ヘンダーソンが真の韓国人である理由」というタイトルの記事をはじめとして、いかに
ベン・ヘンダーソンが韓国人的であるかをたびたび報道。また韓国の武道系ニュースサイトの
『MOOKAS』は、BJペンが王座を防衛した際に「韓国人の鋭いパンチ！ BJペン３度目の防衛に成功」と
題した記事を掲載し、あたかもBJペンの勝利が韓国人の勝利であるかのように報道している。
実際にベン・ヘンダーソンは韓国人の母と在韓米軍の父のあいだに生まれ、BJペンも在米韓国人３世の
母親の血が入っているものの、両者の国籍はアメリカである。