10/01/19 11:36:51 0
新生大分が再出発-。経営難に陥っているJ2大分トリニータが18日、
大分市の九州石油ドームで会見し、新加入4選手ら新体制を発表した。
クラブはこの日再建計画を再提出し、経営面で出直しをはかったばかり。
今季のスローガンも「RESTART ―ONE HEART―」と掲げ、皇甫官監督は
「またゼロになったが、トリニータの歴史にとって重要な年。チームみんなで話し合い、
自分たちがやるんだという雰囲気をつくりたい」と前を向いた。
主力は去り、お金はない。債務超過を解消するまでJ1昇格の可能性もない。
それでも皇甫官監督は「100年後どういうクラブになるか重要な年。
今まで残してきたいい面を継ぐ」と明るく努めた。
新戦力4人も「RESTART」への覚悟を決めてきた。J1大宮から完全移籍した
DF村山祐介(28)は、昨季リーグ戦での出場が2試合と恵まれず、出場機会を求めてきた。
「経営が厳しくても、Jリーグでプレーしたかった。お金も大事だけど、サッカーができる環境はある」
下部組織の大分ユースから昇格したDF刀根亮輔(18)は大きな責任を背負っている。
ユース時代、GK西川周作(J1広島)やMF清武弘嗣(J1C大阪)ら先輩たちの活躍にあこがれ、
プロの舞台を目指してきた。
「J1で活躍するすごい先輩たちが刺激になってきた。J2に落ちても、
僕が戦力を落とさないようにしたい」。昨年のU-17ワールドカップ(W杯)に出場した
DF松原健らトップ昇格を狙う後輩の目標として、若手人材輩出の流れを再加速させる意気込みだ。
4人が加わり、契約を結んだ選手は22人。吉岡宗重強化部長代理は
「練習生を含め、あと2、3人取りたい」と言うものの、31人体制だった昨季より6人少ない。
人件費だけでなく、2月15日からのキャンプも恒例の宮崎市から別府市の実相寺サッカー場に
変更するなど、諸経費を約6億円から約3億7000万円に削減。節制しつつ、結果も求められている。
「若い選手に出場機会が広がる。レギュラー争いを一生懸命やってもらい、
チーム力をアップさせてほしい」と青野社長。無い金はマンパワーで埋め、
再出発の推進力にする。 (末継智章)
URLリンク(www.nishinippon.co.jp)