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人気の斎藤か 実力の沢村か 今秋ドラフトプロ12球団真っ二つ
ロッテがスカウト会議で「ハンカチ王子」の1位指名を決定したが…
●「プロでの活躍が想像できない」
「高校時代からマークしている。斎藤投手でいきます」
ロッテの瀬戸山球団社長が14日、今秋のドラフトで早大の斎藤佑樹(21)を1位指名する
と明言した。千葉マリンスタジアムで行った今年初のスカウト会議は、斎藤の話題に終始した
そうで、すでに背番号18を用意していることも明かした。
このロッテのほか、中日とヤクルトも、早々とスカウト会議で斎藤の1位指名を確認。
日本ハムや、高校(早実)の先輩にあたるソフトバンクの王球団会長もラブコールを
送っており、スポーツマスコミは「ハンカチ人気、衰えず」と騒いでいる。
が、そんな球団幹部とは裏腹に現場スカウトの斎藤に関する評価は懐疑的だ。
斎藤の1位指名を決めている球団の中にもこんな声がある。
「早大入学後の3年間で25勝9敗、防御率1.60と数字だけを見れば、文句なしの1位候補。
しかし、昨年春は4勝2敗、防御率2.25。秋は3勝2敗で防御率は3.08まで落ちた。
試行錯誤していたフォームを完全に崩し、現在の直球のスピードは平均で140キロに満たない。
球威不足は致命的で、ほとんどのスカウトがプロでの活躍を想像できないんじゃないか」
(在京球団某スカウト)
掛け値なしの評価はむしろ、MAX154キロを誇る早大の同僚右腕・大石や、
その大石をさらに上回る最速156キロを記録した中大の右腕・沢村の方がはるかに高い。
アマチュア野球に詳しいスポーツライターの安倍昌彦氏が言う。
「フォームを崩しているのは気がかりですが、本来の実力からいえば斎藤もプロ入り1年目から
最低でも8勝はできるとみています。対する沢村は中大入学後に花開いたタイプで斎藤に
比べて伸びしろがある。昨年、ブルペン捕手として彼の球を実際に受けてみたが、足の調子が
悪いと言いながら、150キロの剛速球をビシビシ投げ込んできて驚いた。緩急など課題は
あるが、それをクリアできれば、こちらは1年目からプロで12勝はできる可能性を秘めている」
(>>2以降へ)
2010年1月15日発行の日刊ゲンダイより