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グローバル・ワールドシリーズ所感 2010.01.08 Friday 02:25
NPBの加藤良三コミッショナーがMLBのセリグコミッショナーと会談し、“真の世界一” を
決定する「グローバル・ワールドシリーズ」(GWS)の創設で合意したとのこと。
(省略)
しかし、このニュース、実はアメリカではほとんど報道されていません。かろうじて、
ESPNとMLB.comが日本の報道をそのままオウム返しに「・・・と日本では報じられている」
と報じている程度です。
大きな理由は3つあると思います。まず、タイミングが悪い。アメリカでは今夜大学フットボール
のチャンピオンが決まるBCS(アラバマ大対テキサス大)がある上、NFLもレギュラーシーズン
が終わり、今週末から開始されるプレーオフに向けた報道が過熱しています。NBAでも、
ロッカールームに拳銃を持ち込んだワシントン・ウィザーズのギルバート・アリーナス選手が
無期限出場停止処分になるなどの騒ぎが起こっています。シーズンオフのMLBどころではない、
といった感じでしょうか。
第2に、セリグは2012年に退任を控えているためです。これはコミッショナーだけでなく、
政治家なども常だと思いますが、自分の任期の最後には、必ず何か自分の功績が形に
なったものを残そうとします。だから、スポーツファンとしても、「ああ、セリグがまた自分の
都合の良いように何か言ってるな」くらいにしか思っていないのです。
第3に、これは日本人としては悔しいのですが、アメリカのMLBファンは日本野球を格下に
見ているためです。個人的には、フィールド上のパフォーマンスでは、MLBとNPBはいい勝負を
すると思っています。WS優勝チームと日本シリーズ優勝チームが100回戦ったら、50勝50敗に
近い数字がでるのではないかと思います。しかし、アメリカのMLBファンレベルでは、
「MLB=世界一」と思っている人が多く、WBCについても「グローバル・オールスターゲーム」
位にしか思っていませんから、負けても何とも思ってません。だから、GWSにしても、
日米親善野球の延長くらいにしか捉えていないのかもしれません。
(>>2以降へ)
スポーツビジネス from NY (鈴木友也)
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