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有望選手が酷使されて壊される 【高校サッカー】
強行スケジュールで疲労困憊
5日に準々決勝4試合が行われ、ベスト4が出揃った(準決勝は9日)。
2回戦の中京大中京戦を10―2で圧勝した神村学園(鹿児島)は、主力選手の大半が
疲れ果ててヘロヘロ。4日は疲労回復メニューをこなしただけ。青森山田(青森)戦は
自慢のカウンター攻撃が鳴りを潜め、0―4の完封負けを食らった。
徳島商、国見、岐阜工相手に3連勝の藤枝明誠は、激戦区・静岡県予選を制した実力チーム。
しかし、強行スケジュールに主力全員がヨレヨレ状態。4日の練習は取りやめ、ジョギングを
やった後に温泉施設で風呂に入って体力を温存した。しかし、関大一(大阪)戦は前半30分に
先制されたところで緊張の糸が切れ、終わってみれば1―4の完敗である。
初出場ながら快進撃を続ける山梨学院大付(山梨)は、熊本のルーテル学院戦でDF藤巻が
35メートルの強烈ミドルを決め、1―0で逃げ切った。準々決勝で広島観音(広島)を2―1で
下した矢板中央(栃木)と対戦するが、「主軸がケガを負っているのに勝利至上主義の犠牲と
なってムリ遣いされている」と某マスコミ関係者が続ける。
「山梨学院大付の主将のMF碓井は、腰骨辺りの疲労骨折の影響でコンディションは万全では
ないが、監督が“アイツがいれば中盤の争いに負けない”と言って4試合フル出場です。
身長187センチの2年生エース・加部は昨年末に右足甲を疲労骨折。痛みが残っているのに
4試合とも途中から使われている。この2人はU―18(18歳以下)日本代表候補で、
Jクラブ注目の逸材です。酷使された揚げ句に大ケガでもしたら、それこそ日本サッカー界に
とっても大きなマイナスとなる」
Jリーグのユースなど下部組織では「プロ契約選手を育てる」ことに主眼が置かれ、
高校サッカー選手権のように「骨が折れても蹴ってこい」といった理不尽なことが
まかり通ることは少ない。優勝候補に挙げられる山梨学院大付の碓井や加部は、
すぐにでも中退してプロを目指した方がいい―。
2010年1月6日発行の日刊ゲンダイより