10/01/07 11:26:10 0
長谷部誠に会うたびに、思うことがある。Jリーグの主力クラスなら、
誰でも欧州で活躍しうる時代に突入しようとしている、と。
今、日本サッカーのレベルを測るサンプルとして、最もふさわしいのは
ヴォルフスブルクの長谷部だろう。日本代表の主力ではなかったJリーガーが、
渡欧からわずか1年半でドイツ王者になり、今季はチャンピオンズリーグに出場した。
「みんなこっちに来たら、『こんなものか』と思うはずですよ」
これが長谷部の率直な感想である。
筆者がこれまで10人以上の欧州組を取材してきて感じたのは、日本人選手は
テクニックの基準はクリアしているということだ。フィジカルの弱さをよく指摘されるが、
これはほとんど慣れの問題なので、欧州に飛び込んでしまえばクリアできるものだ。
欧州で成功するには、次の3つの能力が鍵になると、個人的には分析している。
1. スピード
2. 日欧のサッカーの違いを正しく見抜く力
3. 自分のスタイルを変える柔軟性
もし足が速ければ、多少の弱点は補うことができる。また、「裏に飛び出してもパスが来ない」
といったサッカーの“文法”の違いをきちんと理解し、スタイルを変える柔軟性を持っていれば、
かなりの高い確率で活躍できるはずだ。
おそらく今のJリーグには、たくさんの“第2のハセベ”が眠っている。大変おこがましいのだが、
上の3つの条件を意識しながら、ブンデスリーガで通用するであろう11人を'09年の
Jリーグから選んでみた。また、柔軟性という意味で、すでに完成した選手ではなく、
未完成の選手を優先した。システムはブンデスリーガで標準になりつつある4-2-3-1にしよう。
(続く)
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