10/01/03 13:41:53 0
(>>1の続き)
日韓ワールドカップが行われた2002年。日本全国のフットサル施設に、
多くのサッカーファンが押し寄せた。その昔、プロ野球や高校野球を見た子供たちが
翌日にバットを振ったのと同じように、ボールを蹴りたい症候群があふれていたのだ。
当時、1時間1万円を越すという高価格でも、コートを抑えるのが難しいコートがたくさんあった。
2万円程度かかる大会もたくさんあって、乗り遅れるとすぐいっぱいになった。
しかし、あれから8年。そこそこ集客がよいというコートにも空きが目立つ。
大会も定員割れが多いと聞く。新しい施設のオープンも随分減った。
これは不況だけのせいなのだろうか?
違うだろう。かつて街にあふれていたボール蹴りたい症候群の人たちの熱が
冷めてしまったからなのではないか。皆さんの周りでも、2002年くらいに
フットサルチームを作ってやってたけど、その後チームのユニフォームは
ほこりをかぶっている、という状況が散見されないだろうか。
この熱が生活に根を下ろすと、ボール蹴りが日常になるのだろう。
しかし一度日常になっても、生活がほんのちょっと変化するだけで、
その根はあっという間に絶たれる。結婚だったり、子育てだったり、転職だったり・・・
それほどにこの根はもろく、すぐにダメになつぃまう。だからその根には、
常に水をあげないといけない。水とは、「ボールを蹴りたい!」という気持ちを刺激することだ。
2002年のサッカーワールドカップは、自国開催でベスト16という結果を残し、
これまでサッカーに縁の無かった人にまで刺激を与えたのだ。
それがフットサル施設の爆発的な増加と、それによるフットサルの認知向上という結果となった。
フットサル界は今でもその時に積み上げた資産でやりくりしているように思える。
(つづく)