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（>>1の続き）
■視聴率も次第に低下
本紙は視聴率リサーチ会社のTNSメディア・コリアに依頼し、04年から今年までの
両スポーツの視聴率の変動を調査した。その結果、野球は1試合当たりの平均視聴率が
0.664％から0.985％に上昇したが、サッカーは 0.306％から0.343％とほとんど変化がなかった。
ただし、今年に限った場合、野球の視聴率はサッカーの2.9倍に達した。
これは1試合を基準にした数値で、野球が1日に4試合行われるという点を考慮した場合は、
その格差はさらに広がる。サッカーの視聴率は07年に0.456％、08年には 0.412％と、
ここ3年間で次第に低下しつつある。人気がないため中継されず、中継されないため
人気が薄れるという悪循環を繰り返している。以前はサッカーと野球はライバル関係
にあったが、今はライバルというには差が開きすぎている。
■サッカー人気に水を差すプロ連盟
サッカー人気が低迷したのは、ファン中心のマーケティングに失敗したからだ。
国内サッカーの活性化をリードしなければならないプロ連盟は、むしろ人気に水を差している。
プロ連盟は、韓国代表W杯の本大会進出という好材料を国内のサッカーブームにつなげるどころか、
代表召集をめぐりサッカー協会と意地の張り合いを繰り広げ、代表練習で選手が招集されない
という異例の事態を引き起こした。野球が北京五輪優勝、第2回ワールド・ベースボール・
クラシック（WBC）準優勝を野球人気につなげたのとは対照的だ。
こうした中、テレビ業界では「プロサッカーは、興行面で野球に及ばないということを認め、
野球の試合がない月曜日に試合の一部を行うという案も検討する必要がある」という声まで出ている。
まさに「プロサッカーの失踪」という言葉がぴったりの09年だった。