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ロッテは、今季限りで退団したバレンタイン監督の後釜に西村ヘッドコーチが就任したが、
本命は来季からオリックスの指揮を執る岡田彰布監督だった。
ロッテはバレンタインが監督を務めた６年間で、一軍、二軍の練習量は激減。
指導にも問題があり、基本的なことさえ教えてもらえずクビになった二軍選手もいたという。
「脱・バレンタイン」を決断したフロントは、春先から来季の体制固めに入った。
４月には一軍コーチの高橋慶彦を来季の二軍監督に指名。高橋はすぐに
韓国・サムスンの長嶋清幸コーチに連絡。来季のコーチ就任の確約をとった。
「２人は現役時代、広島で兄弟分だった。ともに“練習の虫”として知られ、
若手を鍛えるにはもってこいの指導者です。問題は一軍監督だった。
フロントは知名度と指導力、ディフェンス重視の条件などから数人をリストアップ。
最終的に阪神で優勝経験があり、関西ファンも取り込めるとみて岡田の
招聘（しょうへい）に動いた。ところが、ロッテのフロントは岡田とパイプがないのか、
阪神フロントにオファーを出した。そもそも岡田は関東圏にある球団の監督には
なるつもりはなかったようだが、阪神は星野ＳＤが現場復帰に色気を見せ始め、
岡田が古巣に戻れる目は消えた。球団幹部が直接岡田に会って熱心に口説けば、
岡田のロッテ監督は実現したかもしれない」（球界ＯＢ）
西村監督は次善の策だったのか。
（日刊ゲンダイ2009年12月28日掲載）
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