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西武にドラフト１位で指名された菊池雄星。
その取材態勢をめぐって花巻東高校内でひと悶着あったという。
当初は学校側も取材を歓迎していたのだが、報道陣との窓口に
なっていた学校職員が独断で地元マスコミに対し、
「下校の取材もＯＫです」
と通達。実際に取材は行われたが、これに驚いたのが学校側だ。
「菊池はまだ高校生だ！下校風景を取材させるなんて我々は聞いていないぞ！」
と職員を呼び、叱責したという。それからというもの菊池の取材は
一部を除き、学校がセッティングしたときのみとなった。
こんなこともあった。菊池がドラフトで西武に指名された翌日、
鈴木編成部部長が指名挨拶のために、学校側が指定した午前１０時に
花巻を訪れた。だが、肝心の菊池の取材は６時間後の午後４時から。
苦情を言う報道陣に学校側は「授業がありますから」の一点張り。
そこで「次は何の授業か」と聞いたところ、「次は体育の授業で
サッカーをします」とのこと。「それなら多少授業時間削っても
問題ないだろ！」と報道陣がずっこけたのは言うまでもあるまい。
ちなみに午後４時からの会見時間は１０分間だけだった。
（日刊ゲンダイ2009年12月28日掲載）
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