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故郷のプロチームの危機を救え！！
福岡ソフトバンクのドラフト１位今宮健太内野手（１８）＝大分・明豊高＝が２８日、来季Ｊ２に降格する大分トリニータを支援するプランを明かした。
大分の前社長の溝畑宏氏が今宮のファンで交流があったことから、大分の本拠地・九州石油ドーム（大分市）に「今宮シート」創設などを検討。
サポーター獲得に貢献する狙いだ。経営難で主力選手の流出が相次ぐ大分を支えるため、「小さな巨人」が打って走って、強力なサポーターとなる。
■溝畑前社長と交流
窮地に陥った地元サッカークラブに役立ちたい。屈辱のＪ２降格を味わい、経営難に苦しむ大分の“サポーター”に今宮が手を挙げた。
「できるだけ早くＪ１に復帰してほしい。自分もプロで活躍できるようになったら応援したい」。郷土愛に燃える「小さな巨人」が、競技の枠を超えた大きな夢を掲げた。
大分との縁は明豊高校の活躍にある。３度甲子園に出場し、今夏は８強入り。１７１センチながら投打で甲子園を沸かせた今宮の姿に、溝畑前社長が熱烈なファンになったという。
野球部はクラブから招待を受け、９月１３日のジュビロ磐田戦を九石ドームで観戦。２－１で勝利し、「試合も勝ったし、サポーターの熱気も伝わって楽しかった」と満喫した。
今宮自身、社会貢献にも興味を持っていた。「成績を残せたら」という前置きをしながら「安打や盗塁の数に合わせて、社会に役立つ活動ができたら…」と話す。
そこで出てくるのが大分支援だ。九石ドームのシーズンシートを購入して「今宮シート」を創設し、サポーターを無料招待するプランを視野に入れている。
大分は今季Ｊ１ワーストの１４連敗などで８勝２０敗６分けと１７位に沈み、８年ぶりのＪ２降格が決まった。
実質債務超過も９億１６００万円あり、Ｊリーグや地元金融機関に支援を要請している。戦力流出が進む中、青野浩志・新社長が内定し、新体制下で債務超過の解消に努めることになる。
（つづく）