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（>>1の続き）
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高校、社会人野球の審判経験も人生に大きな影響を与えた。
「甲子園を夢見る球児や、会社・地域のために必死で頑張る選手をさばくわけだから責任は重大。
審判も選手と同等の努力が課せられます。球児の場合は一球のアウト、セーフで甲子園の夢が絶たれる。
権限を得るということはそれだけの責任があるということ」と審判の心構えを説く。
中尾さんはその後、初代の県高校野球審判技術副部長、日本野球東海地区連盟理事を経て、
現在の同専務理事に就任。今も社会人野球の運営などを陰で支えている。
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社会人野球も順風満帆ではない。景気の低迷に伴って廃部や休部に追い込まれる
企業チームも多く、全国的には１９６３年の２３７をピークに昨年は８４まで落ち込んだ。
その半面、クラブチーム数は２６９と増加傾向にある。東海地区も例外ではなく
一時期３０あった企業チームは今年度は１３にまで減少した。
「仕事との両立が社会人野球の使命」と、企業人としての心構えを説く中尾さんが語る
アマチュア野球の魅力とは－－。
「野球は国民的スポーツなので会社、社員、地域が一体となって盛り上がる。
激しい練習で汗と涙を流して打ち込んだ結果が見る人に感動を与えます。それがアマチュア野球の魅力」
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底辺の拡大も大きな課題だが、連盟では大学生やプロとの交流試合のほか、
子どもたちを対象にした野球教室など、さまざな取り組みを実施している。
「野球少年を育てるのも役目の一つ。それを怠ると自分たちに跳ね返ってくる。
それも連盟の役目と考えています」と言葉に力を込める。
最後に社会人野球の現役選手にアドバイス。「会社が厳しい状況の中、
野球をやらせてもらうことに感謝しなきゃいかん。全力でプレーすることが会社、
同僚、そして応援してもらう地域の人に報いることです」＜ペンとカメラ、佐野裕・５８歳＞