09/12/28 12:19:20 0
(>>1の続き)
「酷暑の夏を避けることができ、試合の質は上がる」ということを秋春制の
メリットに挙げる声もあるが、真夏だってナイターで週に1回試合をするだけだろ?
暑い中で試合をさせられてへばる、というような頻度じゃない。そんなの理由にならん。
僕の経験では、寒い中で毎日練習する方が、かなわんで。
何より、季節感が日本人に合わない。子供や女性が気温4度、5度という気候のもとで、
どれだけサッカーを見に行くだろうか? 日本人のスポーツ観戦の感覚は、
雨が降ったら中止という野球の感覚が染みついている。雨の中でも見ようというのは、
コアなサポーター以外ありえない。4月から新学年が始まる学制とのからみもある
。ヨーロッパはクラブが100%選手を育成しているから、リーグの開催時期と学制は
無関係でいいだろうが、日本はまだまだ高校や大学が選手を育てている。
新人にとっては、12月、1月で卒業の目処が立ち、練習シーズンが始まる
2月からチームに加わるという今のリズムが、実は丁度いい。
Jリーグが始まって17年。サッカーという文化が全国的に定着したかというと、
そうじゃない。まだ定着する過程にあるわけで、これからJリーグクラブ誕生を
目指す地域もある。日本テレビが経営撤退した東京ヴェルディ然り、9億円以上
の実質債務を残した大分トリニータ然り、J1もJ2も累積赤字を抱えたクラブがたくさんある。
2009年の平均観客数は、J1全体は約1万9000人でまずまずだが、J2は全体で約6300人。
1万人を超えたのは3チームだけとは、プロとして失格だよな。
そんな中で冬に試合をして観客数が落ちて、経営を維持できないクラブが続出したらどうするんだ?
秋春制はひとまず置いておいて、クラブがつぶれない方法を先に考えなければいけないよ。