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12月23日に、小学生と中学生を対象としたサッカー教室を新潟で開いてきた。
この季節、日本海側は雪が深い。グラウンドには20~30センチ積もっていた。
「体力トレーニングになるから、雪かきせい!」と子供たちをグラウンドに出したが、
練習そのものは屋根付きのフットサル場で行った。狭いコートに大人数がいては、
ミニゲームはできるけど、キックなどのしっかりした練習にはならなかった。
Jリーグを「秋春制」にしようという動きが、日本サッカー協会にある。現行のJリーグは
3月開幕、12月閉幕の「春秋制」で、プロ野球とほぼ同じサイクルでやっている。
これを、8月末か9月開幕、5月閉幕にしようというのが秋春制だ。欧州の主要リーグが
この時期に開かれ、W杯やコンフェデレーションズ杯などの主要国際大会が6月、7月
に開かれることから、代表チームの活動に支障を生じさせないことや、欧州への選手移籍
を潤滑にする目的などから、日本も欧州に合わせようという発想だ。ここ数年、日本協会
の犬飼基昭会長が秋春制導入を進めようとしている一方、Jリーグの鬼武健二チェアマン
は「現行から変えるつもりはない」という立場をはっきりさせている。
しかし、秋冬制にしたとして、新潟の例をみても、いったいどのようにやるつもりなんだろう?
試合で使うピッチはたまに雪かきすればいいかもしれないが、クラブが日々使う
練習場はどうするのだろうか? 体育館に人工芝を敷き、4分の1程度の大きさの
コートでプロが毎日練習しろというのか? Jリーグが使うスタジアムのスタンドも、
多くは冬仕様にはなっていない。各地に屋根付きのスタジアムと練習施設を作るべく、
日本サッカー協会が金を出すわけにはいかない。現実味のない案だ。
推進派は「欧州では寒い中で見るのが当たり前」と言うかもしれないが、
日本と欧州はファン層が違う。日本は、子供や女性が見に行く特有のサッカー文化を
持ち、欧州のように大人の男が酒飲んで体を温めながら、ワアワアやるような
サッカー文化じゃない。
(>>2以降に続く)
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