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(>>1の続き)
プロ野球は50年以上にわたって12球団による2リーグ制を維持している。
年間の観客動員数は約2500万人。微増が続いている。各球団が全国市場での
権利処理を競合しながら行う現下のシステムでは、全国市場からの収入は増えない。
むしろ、テレビ視聴率低下に伴い収入減が予想されるので、球団経営は
チケット販売に大きく依存することになる。しかし、それではMLBに半永久的に近付けないし、
阪神と巨人以外の球団の黒字も実現しない。だからといって、権利の一括管理がすぐに
実現するとも思えない。だからこそ、MLB選手並みとはいわないまでも、年俸額を引き上げ、
1億円プレーヤーを増やすべきなのだ。なぜなら、高い選手年俸を賄い、
球団経営を黒字にするには全国市場で現金化できる権利の一括管理が不可欠だと
大多数の球団経営者が認知することが大事だからである。その意味で、経営的に
矛盾するかもしれないが、選手会がもっと強くなることが重要なポイントのように思える。
≪「夢」与える存在に≫
一方、Jリーグは最低年俸を設定し、その額を徐々に引き上げる方策をとるべきだ。
その実現のために、Jリーグ加盟クラブの拡大策を一時中断して各クラブの収支を
整えることを優先することを勧める。
Jリーグ選手協会によれば、選手契約はABCに区分される。新人や実績のない選手は
C契約からスタート。A契約だと最低でも480万円、上限はなしだが、
C契約とB契約の基本給は480万円で、最低年俸の設定はない。
したがって、経営の苦しいJ2のクラブに属するC契約やB契約の選手の中には、
J2より下部組織のJFLに参加する企業クラブの選手(社員)よりも年俸が低い例が続出する。
これでは、Jリーガーが子供やアマチュア選手に「夢」を与える存在から懸け離れかねない。
だから、Jリーグでは1億円プレーヤーを増やすよりも、最低年俸の設定と引き上げが急務の策といえる。
(つづく)