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布袋寅泰さん（４７）が、「ハートブレイクホテル」（エルビス・プレスリー、５６年）、
「バック・イン・ザ・Ｕ．Ｓ．Ｓ．Ｒ．」（ビートルズ、６８年）などロックの名曲を集めた
カバーアルバム「ＭＯＤＥＲＮ ＴＩＭＥＳ ＲＯＣＫ’Ｎ’ＲＯＬＬ」を２３日、発売した。
ギター演奏はもちろん、アカペラ、一発録音など多方向から“布袋ロック”を表現し
「愛するロックンロールに出合った１４歳のころも、いまも何も変わっていない」と
実感したという。最新作について聞く。【西村綾乃】
布袋さんがロックンロールと出合ったのは１４歳のとき。
携帯電話、インターネットもない時代、その音楽は「衝撃」だったという。
ステージの映像作品を目にする機会も少なく、「音楽を聴いて、ジミー・ペイジの
ギターの弾き方を想像した。当時『バイオリンの弓で弾いてるらしい』とうわさが
立ってね。ファンタジーの世界だよね」と笑う。
洋楽のカバーをしようと思ったのは、若いロックファンのロックへの入り口が
邦楽の人が多いと聞いたから。「改めてクラシックなロックと向き合い、
シンプルさは飾りのないダイヤの原石みたいと感じた。レコーディングも、
ポール（マッカートニー）、（ジョン）レノンの時代の音からは、彼らのスピリット
までもが聞こえてくる生々しさがある。いまはデジタルで、ボタン一つで音の色
を変えたりと技術が向上しいてる。あれもこれも取り入れている間に楽曲が
生まれたときの姿とかけ離れてしまうこともあるし。想像する時間を、
技術の速度が超えちゃうんだよ」と寂しそうに言う。
アルバムには、福富幸宏さんが共同プロデューサーとして参加。
オリジナル作品では細かい部分まで携わるが「夢や想像を実現しよう」と
純粋にギタリストとしてロックを楽しんだ。「ギターは僕の体のバランスを取る軸。
ギターを持つとそこに自分がいる。ギターは（コードを）押さえない限り音は出ない。
だから身体から熱を発して音を生み出していく。
（曲を通し）時代をさかのぼったことでたくさんの発見があった」と振り返る。
（>>2以降に続く）
ソース：毎日新聞（12/26）
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