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侍ジャパンによるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)連覇の偉業に始まった今季。
7年ぶりの日本一に返り咲いた巨人は、日韓クラブチャンピオンシップも制した。
2009年シーズンは、野球大国を自負する日本の野球力を存分に示して幕を閉じた。
「非常にいい流れの1年でした。(プロ野球のシーズン)2240万人の観客数は、
昨年に比べて約80万人増です。日本人は野球が好きだと実証されたと思います」。
日本プロ野球組織(NPB)の加藤良三コミッショナーは柔らかな笑みを浮かべて振り返った。
野球人気は底堅い一方で、不況のあおりを受け、NPBの財政を支える球宴、日本シリーズの
テレビ放映権料が大幅にダウンする試練も訪れた。来年以降、3億円程度の赤字が恒常的に
続くと予想される。
収入増が必要なNPBは、新たなビジネスを模索する事業会社化検討委員会
(小林至座長=ソフトバンク球団取締役)を立ち上げたが、毎度おなじみの既得権が
壁となった。「いろいろなアイデアは出ましたが、12球団で取り組め、各球団の既得権益と
重ならないことが条件です。踏み込めない分野がありました」と小林座長。
41度の会議を重ねても劇的な前進はできなかった。
収入の関連では、WBCの分配金は、米大リーグ(MLB)とMLB選手会が各4億5700万円
を得たのに対し、NPBは1億8千万円(賞金を除く、金額は推定)にとどまった。
大会を主催するMLB側との契約で、分配比率が決まっていたためだ。
「WBCについては、日本も主催者の一部になれないものか。ステークホルダー
(利害関係者)のような形で(大会運営会社の)株主になれないのか。
事務的、技術的レベルまでMLB側と対話を深めないといけない」(加藤コミッショナー)
国内的にも対外的にも、マネジメント面で改善すべき点は多々ある。長く
駐米大使を務めた加藤コミッショナーは、巨視的な企画、立案機能の重要性を訴える。
(続く)
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