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小室哲哉に小向美奈子、押尾学、酒井法子…と、芸能人の事件裁判が相次いだ２００９年。
ほとんどの裁判が決着したが、いまも係争中なのが元タレント、羽賀研二被告（４８）らが
逮捕・起訴された恐喝詐欺事件だ。昨年１１月に一審無罪となり、
検察側が控訴。双方一歩も引かない泥仕合の様相を呈している。
「公判維持が厳しい状況になっている」
司法関係者は、先月１９日に大阪高裁で開かれた羽賀と元ボクシング世界王者、
渡辺二郎（５４）両被告の控訴審第一回審理について、こう語る。
「検察側の重要証人が出廷するはずだったのですが、『気管支ぜんそくで外出できない』
と出廷拒否。実質的な審理に入らないまま閉廷してしまったのです」
羽賀被告らが大阪府警に逮捕されたのは２００７年６月。容疑は、０６年に羽賀被告が
知人の会社社長に負ったとする債権約４億円を無理やり１０００万円にまで
減額させたとする恐喝の疑いだった。羽賀被告は恐喝未遂で起訴され、
その後、被害者の社長に医療関連会社の未公開株を元値の３倍で売ったとする
詐欺罪でも追起訴。ところが、昨年１１月２８日の地裁の判決結果は無罪だった。
「羽賀自身、この投資話で損害が出ており、『だますつもりで投資話を持ちかけた』
という主張は苦しい。そこで検察は『元値を隠して不当に高値で売りつけた』という
構図を描いた。これで裁判は被害社長が元値を知っていたかどうかが大きな争点になった。
ところが、羽賀と親交のあった歯科医が『被害社長は元値を知っていた』と証言。
これが明暗を分けました」（司法関係者）
（続く）
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