09/12/24 10:30:01 0
●全国高校駅伝
「またかよ」。豊川(愛知)のアンカーで1年生のケニア人留学生、ワイナイナ・ムルギが
圧巻の強さでゴールテープを切り、女子で史上3校目の連覇を達成した直後、
発着点の京都・西京極陸上競技場でそんな声が上がった。
ケニアからの留学生が大会を席巻するなか、最長区間(男子10キロ、女子6キロ)1区への
外国人留学生起用を全国高校体育連盟が禁止にして2年目の全国高校駅伝。
それでケニア人留学生のいない高校との力の均衡をはかろうとしたのだが、流れは変わらない。
この日(20日)、男子で世羅(広島)が6度目の優勝を決めたのも、やはりケニアからの留学生、
ビタン・カロキが3区で47秒差の9位をひっくり返し、8人抜きで2位に26秒差をつけて
トップに立ったからだ。冒頭の観客のみならず、留学生のいない公立校も
「もっと規制を強化して、日本人だけのチームにも望みを持てるようにしてくれ」
というのが本音かもしれない。
1992年にケニア人留学生が初めて出場して17年。95年からは外国人枠を男女とも1人とした。
さらに今回のように1区禁止にもしたが結果は同じでは、「留学生出場禁止」なんて極論する声も
上がりかねない。だがスポーツライターの工藤健策氏はこう言う。
「日本発の競技を外国人に“のっとられる”のは、今にはじまったことではありません。
ですが、柔道では日本人選手が盛り返し、外国勢に勝つようになってきた。水泳もそうですが、
体力、体格で見劣りしても、工夫して結果につなげようと努力した成果です。
高校の駅伝の指導者を見ると、いまだにメガホンで叫ぶだけで、工夫も科学的トレーニングの
導入も足りない印象がある。まだ日本人のメンバーだけでもやり方次第では勝てるのではないか」
どの競技もそうだが、困難を克服するところをファンは待っている。
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