09/12/22 17:27:35 0
仏の顔は封印する。ハワイでの優勝旅行から帰国した梨田昌孝監督（５６）が２１日、若手に対して“鬼の
サバイバル指令”を出した。ぬるま湯に漬かっている選手にチャンスは与えない。移籍や退団で複数の主力が
抜け、来季は若手の台頭が必要不可欠。２月の春季キャンプでも温情は捨て、はい上がってきた選手を起用
する。
戦力はシビアに見極める。４泊６日のＶ旅行が終わり、梨田監督はスパッと思考を切り替えていた。リーグ優勝の
余韻に浸る時間はもうおしまい。「次の戦いは始まっている。チャンスは与えられるものでない。自分の力で
たぐり寄せてほしい」と語気を強めた。
このオフ、固定されていた戦力の一部に空席が生じた。投手は先発陣の一角を担っていた藤井が巨人にＦＡ
移籍し、スウィーニーも退団が決まっている。来季の見通しは立たず「ダルビッシュ、武田勝、八木は普通に
いけば（ローテに）入ってくる。あとは決まっていない」と言い切った。６人中、３人が白紙。今季５勝の多田野、
４勝の糸数や新外国人のカーライル、中継ぎから転向する林らが候補になるが、あくまで横一線を強調した。
野手では本塁打、打点の２部門でチームトップのスレッジが横浜に移籍した。「ＤＨかレフトか、１つポジションが
空くわけだから、有効に使わないと」と指揮官。得点源の放出は痛手だが、中田、陽ら虎視眈々（たんたん）と
レギュラー獲りを狙う主軸候補にとっては願ってもない朗報だ。
台所事情は苦しいが、今季のテーマ「競争」をさらに活発化させることで底上げを図る。来季はパ・リーグの
ライバルも打倒王者の意気込みをぶつけてくる。就任２年目でＶ奪還を成し遂げた梨田監督の手腕が再び
問われる。
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にこやかな笑顔で帰国した梨田監督だったが、「チャンスは自分の手で奪い取れ」と若手選手に厳命した
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