09/12/19 16:31:23 0
夏の全国高校野球選手権大会でベスト4に輝いた花巻東高校。
菊池雄星投手らが活躍した裏には、控え選手たちの支えがあった。
チームを盛り上げ続けたのは、背番号「16」の多々野元太君だった。
5回終了後の円陣では、中心で声を出す。
練習前にはコミカルな動きで替え歌を披露して、選手たちの気持ちを和らげた。
多々野君は、小学校のスポーツ少年団では菊池投手とエースを争ったほどだった。
それが、高校では伸び悩んだ。「気持ちが小さかった。監督さんにも
『勝負どころで力を発揮できないな』と言われたり。その悔しさをバネに
もっと練習すれば良かったんだけど……」。1年から「ムードメーカー」となったが、
「最初はあんまり乗り気ではなかった」という。
それでも、「これもチームに貢献できる一つの手段だし、自分はこれで輝くかと割り切った」。
甲子園で試合を重ねていくうちに、選手たちの疲労はたまっていった。
その中で、人一倍、声を出し続けた。菊池投手は「いつも笑わせてくれるのは、元太だけだから」と感謝していた。
ベンチ外の3年生全員は、対戦相手を調べる「データ班」となり、
夜な夜な対戦する可能性のあるチームのビデオを編集し、分析した。
試合の日程が詰まるにつれて、彼らの睡眠時間はつぶれていった。
リーダー的な存在だった堀井亜久里君が深夜のコンビニで栄養ドリンクを購入する姿を、
何度も見かけた。それでも、「選手には、試合に集中してほしいから」と笑顔を絶やさなかった。
練習では打撃投手やボール拾いなど、レギュラーの練習補助で駆け回る。
移動のバスでは「寝ると練習場に着いて、すぐに体が動かないので」と睡魔をグッとこらえて読書などに集中。
まるで修行僧のような精神力を感じた。
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夏の甲子園遠征中でも、多々野元太君(手前)の「芸」が、
花巻東の選手たちを盛り上げていた=8月24日、神戸市
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