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「松井選手、良かったねえ。でも、なぜインタビューのときに英語で
話さなかったんだろう？ 英語だったらもっと良かったと思うけど」
多くの人から指摘されたのはワールドシリーズ第６戦、
ＭＶＰに決まった後のインタビューだった。
「僕はニューヨークが好きだし、ヤンキースが好きだし、
チームメートが好きだし、ここのファンが大好き」
松井秀喜は日本語で話し、場内のファンや全世界にはカーロン通訳を
介して伝わった。「簡単な英語のはず。英語だったらさらに、
みんなの心に染みただろう…」と私の周囲は残念がった。
そうしなかったのには理由がある。７年間、苦労をともにした
カーロン通訳のためだった。
「仕事を奪ってはかわいそうだからね」。
最初で最後になるかもしれないヤンキースタジアムでのＭＶＰの
お立ち台は、カーロン通訳にとっても晴れ舞台と思い、一緒に上がった。
「僕のつたない英語で万が一、誤解が生まれると困るから」と、
野球に関する米国メディアとのやり取りではカーロン通訳を介すが、
雑談は１対１で交わす。広岡広報が「決してつたなくない」と証言するように、
日常生活の英会話はとてもスムーズだ。
「僕の英語力は中学校の教科書レベルで止まっている。
１からではなくゼロからやり直さないと」と言っていた７年前から努力を重ねてきた。
私は、ごわごわになった大学受験用の英単語集や英会話学習用の本、
またＣＤなどをこれまで数多く目にした。遠征先にも持参し、お風呂に
つかるときなどに目を通しているようで、今でも気づくと新しい本になっている。
（>>2以降に続く）
ソース：SASNPO.COM（12/19 10:16）
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ワールドシリーズＭＶＰに輝いた松井秀（中央）の言葉を
英語に訳すカーロン通訳（左）。名コンビはエンゼルスでも続く
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