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モンテディオ 見たか「最貧」の底力
∞守備徹底、勝機つかむ
ワクワクドキドキ、そして最終盤までハラハラさせてくれた2009年のモンテディオ山形。
「降格確実」の前評判を吹き飛ばし、初めてのJ1の舞台で「残留」を勝ち取った今季の軌跡を振り返る。(高田正幸)
「戦前の予想は断然の最下位。ざまぁ見ろってんだ!」
5日の今季最終戦後、小雨の降るNDスタのピッチ上。サポーターへのあいさつの冒頭、海保宣生理事長が叫んだ。
ゴール裏とメーンスタンドを埋めたサポーターから「カイホ」コールを送られ、大きく右手を上げた。
「最下位予想」にはそれなりの理由があった。Jリーグで唯一、社団法人が運営するモンテの今年度の予算は約10億円。
リーグトップの浦和の70億円からは大きく引き離され、J1では断トツの「最貧クラブ」なのだ。日本代表などのスター選手もいない。
予想を覆した要因は何だったのか。「全員が高い守備意識で戦ってくれた」。小林伸二監督が真っ先に挙げるのは、守備の頑張りだ。
40失点は18チームあるJ1で5番目に少ない。全34試合のうち約3分の1の12試合を無失点に抑えた。10勝のうち半分の5勝は1―0の勝利だった。
「前半を0点に抑えて、後半相手が焦って前に出てきたところを狙う」
選手たちはシーズン中、そう言い続けた。実際シーズン全32得点のうち、後半の得点が20得点を占める。
J2時代から続けてきた「我慢のサッカー」が、J1残留をつかみとったことは間違いない。
だが、勝ちパターンが確立された分、もろさもはっきりと浮かび上がった。
1―0と得意の展開で守り勝った30節の柏戦の後、主将の宮沢は「残留リーチ」に沸く報道陣に漏らした。
「1点を守り切れても、2点、3点を取る力がない。このままでは通用しないと思う」
その不安は翌節の鹿島戦ですぐに的中する。前半20分に失点すると、早いプレスに対応できず、
前線にボールを運ぶことさえままならない。結局、J史上初のシュート0本で敗れた。
小林監督が「J1で通用する選手を補強することも必要。そう教えられたゲームだった」と実力差を認めざるを得ない完敗だった。
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