09/12/15 19:34:00 0
厳しい経済状況がプロ野球の契約更改を直撃している。協約で定められた制限を超える大幅ダウンの選手が続出。
一時は青天井ともいわれたプロ野球マネーもいよいよ頭打ちといえそうだ。
阪神の赤星が現役引退を表明した9日。このニュースがなければ、もっと大きな衝撃をもって迎えられていたのが、
同じ阪神の矢野の大減俸だ。2億1千万円から1億4千万円ダウンの7千万円プラス出来高払い。
「掟破り」ともいえる年俸3分の1は、野球協約で1億円以上は40%以内とされる減額制限を大きく超えた。
会見に臨んだ矢野は「これがいまの評価」と力なく話し、故障に泣き、30試合出場に終わった今季を振り返った。
阪神は5年ぶりにBクラスに沈んだシーズン終了時点、放映権料やグッズ売り上げの伸び悩みなどによる収入源を理由に、
フロントが「厳冬更改」を明言していたが、予想以上の厳しさ。
今季、1億円以上の選手を12球団最多の10人抱えていたが、赤星、今岡が退団、矢野、久保田が1億円をきり、
来季は金本、藤川、新井、下柳、安藤、鳥谷に新加入の城島と7人になる見込み。
これまでも試合に全く出なかった選手や戦力外となって移籍した選手の大幅減はあったが、
今季見られる傾向は1軍でそこそこ出場しながら、容赦のない査定を受けることだ。
オリックスの大村は打率・291を記録しながら、1億2千万円から5千万円ダウン。
これでオリックスの日本選手の1億円プレーヤーはゼロになった。
西武の西口は25試合登板も2億円から8千万円減を飲まされ、9勝を挙げた石井一も6千万円ダウンだった。
そして今季、出場のなかった選手はさらに悲惨。広島の前田智は4800万円減の7200万円で更改。
2008年は2億1千万円あった年俸が、来季は約3分の1にまで減ってしまった。
温情や期待料はいまはむかし。選手にとってシビアな査定は今後とも、球界に定着していきそうだ。
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