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Jリーグは1部(J1)で鹿島が史上初の3連覇を達成し、幕を閉じた。
熱戦のかたわらでは秋開幕、翌春閉幕の「秋春シーズン制」(秋春制)議論の再燃、
また大分に代表されるクラブの経営問題が浮き彫りになった1年だった。
シーズンが開幕した3月上旬、Jリーグは昨年から論議されてきた秋春制論争に終止符を打ったはずだった。
Jリーグ将来構想委員会(委員長=鬼武健二チェアマン)の結論は「秋春制に移行せず」。
クラブ経営のマイナスの影響を考えて導き出した答えだった。
しかし、昨年7月の就任以降、秋春制導入を積極的に推し進めてきた日本協会の犬飼基昭会長は、
簡単にあきらめることはなかった。「議論が不十分」として、再検討を求めた。
冬場対策として巨額の設備投資が必要となり、
集客の多い夏場に試合がなくなると経営に響くと訴えるJリーグには、新潟など「雪国」のサポーターが後押しした。
一方、犬飼会長は「夏場の試合は体力を消耗し、プロの試合としてはレベルが下がる」と主張し、
選手強化の側面から欧州主要リーグとシーズンを合わせることを目指した。
両者の考えは交わることがなく、Jリーグ関係者からは「駄目だという結論を蒸し返すなんてむちゃくちゃだ」との声が漏れたこともあった。
犬飼会長は開幕を遅らせて夏場に一時中断し、翌年1月末でシーズン終了という案も示している。
Jリーグとの綱引きはまた年を越え、続いていきそうだ。