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5日に行われたJリーグ2部(J2)最終節で勝利し、11年ぶりのJ1復帰を決めた湘南ベルマーレ。
弘前大学医学部社会医学講座は2007年から、選手のメディカルチェックを行い、チームを医学的にサポートしてきた。
同講座関係者は「体調管理に対する選手の意識が変わったのが大きい。
サポート3年目で成果につながってよかった」と喜んでいる。
神奈川県平塚市に本拠地を置く湘南ベルマーレは、
前身のベルマーレ平塚時代に元日本代表の中田英寿さんも在籍し、J1で華々しく活躍した。
1999年にJ2に降格して以降は、長く低迷。
今季は北京五輪で男子代表を率いた反町康治氏が監督に就き、悲願のJ1復帰を目指してきた。
弘大社会医学講座が湘南のサポートに乗り出したのは、浦和レッズにも所属した元サッカー選手で、
現在は慶応義塾大専任講師の須田芳正さんが同講座に大学院生として入学したのがきっかけ。
須田さんがサッカー選手のコンディショニングの研究をしたいと、
同じ高校出身である湘南の大倉智強化部長に声をかけて始まった。
はじめの2年間は年3回程度メディカルチェックを行ったが、今季は本腰を入れ、2カ月に1回と回数を増やした。
血液検査と心理テストで、貧血の度合いや疲労の蓄積具合をチェックし、食生活や休養の取り方についてアドバイスした。
湘南の小嶋久義トレーナーは「けがなど目に見える問題は自分たちがケアできるが、
体の中の問題をデータで示されたのは大いに参考になった」と話す。
実際に「何となくパフォーマンスが悪いな」という印象の選手に疲労がたまっていることが判明し、
監督が練習量を配慮するケースもあったという。
練習開始直前にコンビニのパンを食べながら練習場入りしていたような選手たちの行動も、食事に気を配るなど徐々に変化した。
大倉部長も「選手が自己管理を自覚するきっかけになった」と手応えを話す。
サポートの中心を担った弘大の梅田孝准教授は「競技者として最大限のパフォーマンスを発揮するために、
生活習慣を改善してもらうのがわれわれの役目。3年間続けてきた結果が出せてほっとしている」と話していた。