09/12/13 13:43:30 0
松井秀喜が好んで使う言葉がある。
「物事には自分でコントロールできることと、できないことがある。
できないことにあれこれ悩んでも仕方がない。自分の努力では解決が困難なわけだから」。
このせりふを何度も聞いた。
「コントロールできないこと」のひとつに評判、世論の動向がある。
2005年の終わりから2006年にかけて、松井は生まれて初めてのバッシングを味わった。
06年の第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への出場要請を
断ったのがきっかけだった。同年からヤンキースと4年契約を結んだ直後で、
春先は所属チームでの調整に時間を多く割きたいという希望があった。
WBCと米大リーグのワールドシリーズチャンピオンという“二兎”を追うだけの自信も
心の余裕もなかった。「そういう中途半端な気持ちを持った人間が参加することは失礼」
という思いもあった。
機会があるごとに辞退の理由を説明したが、日本の世論は厳しかった。
私のもとにも読者や知り合いから「松井だけではなく、それぞれ事情を抱えているが
それでも日の丸の元に集う。ただのわがままとしか思えない」「日本で育ててもらった
恩義を忘れたのか」といった失望感をあらわにした意見が多く寄せられた。
松井がキャンプ生活を送っていた米フロリダ州タンパにも、日本代表の戦いぶりや
日本の熱狂が伝わってきた。バッシングの嵐が吹き荒れているのも知ったが
「非難も覚悟した上で最後は自分自身で決断したこと。
(厳しい世論は)自分ではコントロールできませんから」と受け止めた。
今年3月の第2回大会は左ひざ手術の直後で断念し、WBC連覇には縁がなかった。
思えば、激しいバッシングから3年半がたっていた。
ワールドシリーズMVPに輝いた松井を待っていたのは、
あの時の非難の声を上回る称賛の嵐だった。
ソース:SANSPO.COM(12/13 11:24)
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WBC辞退で批判の嵐にさられた松井秀。厳しい世論の声には耐えるしかなかった
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