09/12/12 00:28:38 0
アブダビ滞在3日目。この日は試合がないので、昼間は洗濯をしたり、ホテルの近くのレストランを
発掘するべく散策したりして、夕方までの時間を過ごした。
それでも余裕があったので、試しに前日の試合の反応をネットでリサーチしてみる。
そこで判明したことは、日本では想像以上に今回のクラブワールドカップ(W杯)が盛り上がっていない、
という事実である。中には、今年からUAE(アラブ首長国連邦)で開催されていることさえ知らない人も
いたくらいで「宇都宮が何をしにアブダビに行ったか、やっと分かった」という書きこみを見たときには、
思わずめまいがしそうになった。
もっとも日本の場合、今回は開催国でもなければJクラブを送り出しているわけでもないので、
サッカーファンの間でも関心度が今一つというのは、ある意味仕方のないことなのかもしれない。
では、ホスト国のUAEはどうかといえば、すでに大会初日で開催国枠のアル・アハリが敗退して
しまったことで、盛り下がる条件は十分すぎるほど整ったように思える。
試合が終わった夜から、ホテルで執筆している間もずっとテレビをつけっぱなしにしていたのだが、
現地のプログラムはクラブW杯のこともアル・アハリの敗退も、まったくといってよいほど報じていない
(少なくとも私は見ていない)。何という冷淡さだろう。アブダビのテレビ局は、少しは日本テレビを
見習った方がよいのではないか。
さて、私にとってのこの日の一番のトピックスといえば、メディア用のシャトルバスに私以外の
ジャーナリストが乗車したことである。先の日記にも書いたが、この2日間、ホテルとスタジアムを
行き来する50人乗りのシャトルバスは、ずっと私ひとりを運んでいたのである。あまりの非効率さに、
利用するこちらまでもが肩のすくむような思いをしてきたのだが、この日、浦項スティーラーズの
会見に向かうべくバスの発車を待っていると、何と初老の男が乗り込んでくるではないか。
このときの私の心境は、さながら無人島で自分以外の人間を発見した、
ロビンソン・クルーソーのようであった。
(>>2以降に続く)
ソース:スポーツナビ(12/11 )
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